今回の旅の目的はオーロラ。自然が相手だから滞在中一度も見れない可能性もあります。フェアバンクスに到着したこの日は曇っているし、初日はまぁ見れなかったとしてもね…。という軽い気持ちで臨みました。
ネイチャーイメージさんのオーロラ鑑賞ツアー
予め連絡しておいたホテル(ウェッジウッド リゾート)まで車で迎えに来ていただきました。この日はサンフランシスコ在住の日本人ファミリーとご一緒だったので、彼らのホテルに寄りピックアップ。
高速に乗り、40分位でネイチャーイメージの河内さん夫妻の住む森の中へ到着。河内さんの暮らす家の離れにオーロラ観測用のコテージがあります。車を降りてから、お借りしたランタンで足元を照らしながら、雪道を歩いていきます。童話の世界のよう。
河内さん手作りのコテージは、本当に自分で作ったの???と驚くほど素敵な空間でした。
オーロラ撮影教室
初日はオーロラ鑑賞ツアーだけでなく、オーロラ撮影教室も申し込みました。カメラ(α6000)を持ってはいるけど普段そんなに使わないため、使うたびに基本的なことすら忘れてしまう初心者なので、プロのフォトグラファーから教わるなんてなんだかもったいない気もしましたが、私のレベルに合わせてわかりやすく教えてくださいました。
カメラの設定
備忘録もかねてメモ。
- ISO:6400
- F値:3.5
- 画角:16mm(一番明るい。ワイド)
- シャッタースピード:20秒(やや暗め)or30秒(やや明るめ)
- ホワイトバランス:オート
- フォーカス:∞
- シャッターは優しく押す!(ブレ防止)
フォーカス設定は買ってから一度も触っていなかったため、説明書を見ながら探しました。(α6000 説明書p.58より)
- MENUボタン→撮影設定2→フォーカスモード→MFを選ぶ。
- レンズのフォーカスリングを回してピントを調整する。
※電源を入れるたびに設定が変わっていないかチェックしてから撮影する。
三脚はオーロラ以外で使うことがなさそうな気がしたので、安いミニ三脚を買って持って行ったのですが、撮影場所の手すり(柵?)が写真に入ってしまうため、ミニじゃないほうが良かったとこの時知りました。河内さんからテーブルをお借りして、その上に三脚をのせて撮影しました。
※三脚は自分の目線の位置くらいの高さまであるものがベストなようです。撮影時にしゃがんだり無理な体勢になると撮りづらいため。
結露防止のために
寒冷地のためずっと外にいると寒いので、ロッジに出入りするのですが、カメラが結露しないように気を付けるポイントも教わりました。
- 電源を切ってからレンズキャップをする
- カメラ本体にビニール袋(スーパーのレジ袋)をかぶせ、口のところを結んでから、室内に持ち込む。(三脚につけたまま室内に持って移動していました)
事前にネットでカメラの結露防止にジップロックが良いと見かけて持って行ったのですが、 かぶせるだけじゃダメ。密封しないとダメ。
悪い例
かぶせているだけ。口が閉じていないので密封できてないから意味がない。
良い例
かぶせたうえで、口を閉じている。
試しに録ってみる
試しに星空を撮ってみるとうっすらと緑色が写っています。これから濃いオーロラがでる期待大!
私には白っぽい雲のようにしか見えないけれど、河内さんの指す方向を撮ってみると確かに緑色が写っていて、これがオーロラ!?とちょっと拍子抜け。弱いオーロラは肉眼では白っぽいけど(一眼などの)カメラで撮影すると緑に写る、というのは情報として知ってはいたんですけどね。
時々こんな感じの神秘的な光が現れることがあるのですが、車のヘッドライトが反射してこうなるのだとか。知らないで目撃したら何か降臨したかと思うわ…。
オーロラ撮影を楽しむ
しばらく外にいると体が冷えて辛くなってくるので、中に入って温まります。ココアや紅茶などホットドリンクが飲めるのがありがたい。河内さんや、ご一緒したファミリーとお話ししながらぬくぬくと過ごす時間も穏やかで幸せなひとときでした。お子さん達もかわいくて、なんだか温かい家族愛をおすそ分けしていただいた気分。
外の様子を見ながら、出たり入ったりを繰り返していると、だんだんオーロラの緑色が濃くなってきました。
結構はっきりしたオーロラが撮影できて、初日からついてる!とテンションあがりました。
夜も更けて、お子さんたちは寝て、深夜1時半頃には牧栄さんも上のロフトでお休み。 私も、結構満足してしまい、もういいかなとぼんやりしていた頃、ファミリーの奥様が珍しい形のがでてますよと教えてくださり、外にでてみました。
写真でみたことあるカーテンのようなオーロラが!
肉眼でも緑なのがわかります。刻々と形を変えていくオーロラに、すごいすごい!と夢中でシャッターを切りました。
オーロラは徐々に薄くなって消えていき、満足感と共に眠気もやってきました。ファミリーが下の部屋を、私はロフトで朝まで少し眠りました。このいい雰囲気のロッジのロフトは、温かくてすごく落ち着く空間で、ファミリーの温かいムードもあってなのかリラックスできてよく眠れました。
朝になって、ホテルまで送っていただき、一日目は終了!
時差があるのでいったい何時間起きているのかよくわからなかったけど、長くて濃い一日でした!